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O.li.v.e. PLUS

バゼドキシフェンと日本における骨粗鬆症治療のパラダイム

Ohta H, Solanki J: Incorporating bazedoxifene into the treatment paradigm for postmenopausal osteoporosis in Japan. Osteoporos Int. 2014 Dec 2.[Epub ahead of print]

太田博明

O.li.v.e.―骨代謝と生活習慣病の連関― Vol.5 No.1, 48-53, 2015

「はじめに」高齢化の進展は世界的に深刻であり,それに伴って骨粗鬆症の患者数も急増しつつある.そこで問題となるのは,閉経後女性における骨折イベントの増加であろう.アジアでは最近の約20年間において,65歳以上の人口が2倍に増加し,骨折は3倍に増加した.それらのうち,8割のイベントが閉経後女性で占められるという1).加えて,多くの骨粗鬆症が未治療で放置されており,日本でも約1,300万人と推定される骨粗鬆症患者のうち,積極的に治療されているのは20%に過ぎないとの指摘もある.よって,骨粗鬆症の診断と治療は,今後もその重要性を増すと思われる.骨粗鬆症の薬物療法の際,そのリスクとベネフィットを勘案しながら治療薬の選択を行う必要がある.そうした観点から,選択的エストロゲン受容体モジュレーター(selective estrogen receptor modulator;SERM)が注目を集め,わが国では2010年に第三世代SERMであるバゼドキシフェンが上市され,臨床に広く普及しつつある.本稿では,多岐にわたる骨粗鬆症の薬物療法を概説しながら,バゼドキシフェンに関しても再考を加えたい.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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