For bone health 骨の健康のために
骨粗鬆症におけるカルシウムとリン摂取の考え方
CALCIUM AND PHOSPHORUS INTAKE IN OSTEOPOROSIS
掲載誌
O.li.v.e.―骨代謝と生活習慣病の連関―
Vol.5 No.1 43-46,
2015
著者名
辰巳佐和子
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宮本賢一
記事体裁
抄録
疾患領域
代謝・内分泌
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腎臓
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骨・関節
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栄養管理
診療科目
一般内科
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整形外科
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リウマチ科
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産婦人科
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腎臓内科
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糖尿病・代謝・内分泌科
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老年科
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小児科
媒体
O.li.v.e.―骨代謝と生活習慣病の連関―
「はじめに」わが国においては人口の急速な高齢化に伴い,骨粗鬆症の患者が年々増加の一途をたどっており1,300万人と推測されている.高齢者においては,骨粗鬆症による転倒骨折が寝たきりを誘発する要因のひとつとなっており,骨粗鬆症の予防は健康寿命の延長にも効果的であると考えられる.つまり,骨粗鬆症予防の対策は医療を含め社会的に重要である.骨粗鬆症を回避するために重要なことは,①成長期の骨量を増加させ維持すること,さらには,②閉経後女性の急速な骨量減少の阻止,そして,③高齢者の骨量維持,転倒の防止である.また,骨粗鬆症予防,骨粗鬆症患者におけるカルシウム,リン摂取のバランスは骨量維持に重要であると考えられている.そこで,本稿では骨粗鬆症予防の観点から,カルシウムとリン摂取の考え方について概説する.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。