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Column コラム

江戸人の骨―からだが語る大江戸の文化―江戸人展(国立科学博物館)

山下柚実

O.li.v.e.―骨代謝と生活習慣病の連関― Vol.4 No.4, 68-69, 2014

骨は饒舌に物語る.6,000個体を超える人骨やミイラを調査・保管してきた国立科学博物館が,骨から明らかになってきた科学的知見をもとに江戸人の身体と暮らしぶりを紹介した企画展「江戸人展―からだが語る“大江戸”の文化―」(2013年4~6月)は話題を呼んだ.その展示内容は,大きく4つのカテゴリ―(1)大江戸の顔,(2)大江戸のからだ,(3)大江戸の装い,(4)写された・描かれた江戸の人たち,に分かれていた.まず,「大江戸の顔」のコーナーに歩を進めていくと,ずらりと並ぶ頭骨に圧倒された.出土した頭骨は「顔の幅と顔の細さ」,「顔の長さと眼や鼻の幅」などを測定し分析する主成分得点によって分類されており,たとえば大奥の女性たちは,「頭の幅が広く顔が細い」.その一方,町人の女たちは「頭の幅が狭く顔が幅広い」といった傾向性が見えてくる.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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