(座長)国際医療福祉大学臨床医学研究センター教授/山王メディカルセンター・女性医療センター長 太田博明先生
「潜在化している過活動膀胱」過活動膀胱(overactive bladder;OAB)は2003年に生まれた新しい症状症候群で,頻尿や尿意切迫感など,いわゆる蓄尿症状を中心とするものである.高齢者では男女ともに夜間頻尿が増えるが,過活動膀胱では基本的に昼夜を問わず頻尿症状がみられる.また,過活動膀胱患者の約半数では切迫性尿失禁が起こるといわれていることから,排尿日誌をつけると1回の排尿量が少なくなっていることが特徴のひとつである.