(座長)帝京大学臨床研究センター(TARC)センター長 寺本民生先生
「閉経後女性で潜在化しやすい骨粗鬆症と過活動膀胱」各国における健康寿命と平均寿命の調査結果によると,わが国は世界一の水準を誇る一方で,健康寿命と平均寿命のあいだには乖離が生じているという問題が存在する.女性は,閉経の少し前から女性ホルモンであるエストロゲンの分泌が低下してくると,のぼせ・ほてり・発汗・抑うつ・不眠といった更年期障害がみられる.さらに,閉経を迎えると骨形成と骨吸収のバランスが崩れ,多くが骨粗鬆症を発症する.また,トリグリセリド(triacylglycerol;TG)やLDLコレステロールが上昇し,HDLが低下するという脂質異常を呈し,やがて,認知症や心血管イベントのリスクも高まる.
「閉経後女性で潜在化しやすい骨粗鬆症と過活動膀胱」各国における健康寿命と平均寿命の調査結果によると,わが国は世界一の水準を誇る一方で,健康寿命と平均寿命のあいだには乖離が生じているという問題が存在する.女性は,閉経の少し前から女性ホルモンであるエストロゲンの分泌が低下してくると,のぼせ・ほてり・発汗・抑うつ・不眠といった更年期障害がみられる.さらに,閉経を迎えると骨形成と骨吸収のバランスが崩れ,多くが骨粗鬆症を発症する.また,トリグリセリド(triacylglycerol;TG)やLDLコレステロールが上昇し,HDLが低下するという脂質異常を呈し,やがて,認知症や心血管イベントのリスクも高まる.