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New Arrival & Comment 新着論文解説

要訳と解説(2)RANKLシグナルの遮断は肝臓のインスリン抵抗性を改善し,糖尿病の発症を防ぐ

井上大輔

O.li.v.e.―骨代謝と生活習慣病の連関― Vol.4 No.4, 28-32, 2014

Kiechl S, Wittmann J, Giaccari A, et al: Blockade of receptor activator of nuclear factor-κB (RANKL) signaling improves hepatic insulin resistance and prevents development of diabetes mellitus. Nat Med 19: 358-363, 2013
「概要」肝臓のインスリン抵抗性は,2型糖尿病の発症・進展に重要な役割をもち,肝臓における過剰な脂肪沈着や炎症と密接に関係している.転写因子であるnuclear factor-κB(NF-κB)と,その下流で誘導される炎症シグナルは,肝臓のインスリン抵抗性や膵β細胞の機能不全に関与していると考えられているが,分子学的機序は理解されていない.本論文では,破骨細胞分化誘導因子であるreceptor activator of NF-κB(RANK)ligand(RANKL)が上記の過程に関与しているという仮説を,疫学的および実験的アプローチにより検証した.まず,Bruneck地域住民コホートを用いた研究では,可溶性RANKL(sRANKL)の血清濃度の高値が2型糖尿病発症の有意かつ独立の予測因子であった.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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