特別寄稿
わが国でいまだ増加する大腿骨近位部骨折患者の二次骨折予防をどのように実現するか?
―対策が今まで「遅れた10年」を,これから「予防の10年」とする―
掲載誌
O.li.v.e.―骨代謝と生活習慣病の連関―
Vol.4 No.2 4-7,
2014
著者名
髙橋榮明
記事体裁
抄録
疾患領域
代謝・内分泌
/
骨・関節
診療科目
一般内科
/
整形外科
/
リハビリテーション科
/
リウマチ科
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産婦人科
/
腎臓内科
/
糖尿病・代謝・内分泌科
/
泌尿器科
/
老年科
媒体
O.li.v.e.―骨代謝と生活習慣病の連関―
「はじめに」骨粗鬆症に起因する脆弱性骨折である大腿骨近位部骨折の発症頻度は,多数の国で減少に転じているにもかかわらず,わが国では依然として増加している1).この一次予防,二次骨折予防などは単一職種では最早対応ができず,多職種協働(スキルミックス)でのみ実現可能である.その骨折予防のために,どのような専門職人材が必要とされるのか,その専門職が必要とされる場所はどこか,どのような役割が期待されるのか,そして,その場所で容易に活躍できる環境を誰が設定するのかを考えたい.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。