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骨細胞ネットワーク 第2回 骨細胞ネットワークと副甲状腺・腎臓連関:カルシウム・リン・スクレロスチン制御
Linkage of osteocyte network and parathyroid and kidney: regulation of calcium, phosphate, and sclerostin
掲載誌
O.li.v.e.―骨代謝と生活習慣病の連関―
Vol.4 No.1 60-62,
2014
著者名
小守壽文
記事体裁
抄録
疾患領域
代謝・内分泌
/
腎臓
/
骨・関節
診療科目
一般内科
/
整形外科
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リウマチ科
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産婦人科
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腎臓内科
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糖尿病・代謝・内分泌科
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泌尿器科
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老年科
媒体
O.li.v.e.―骨代謝と生活習慣病の連関―
骨細胞は, リン調節ホルモンである繊維芽細胞増殖因子(fibroblast growth factor; FGF)23の主要産生細胞である. FGF23は, 近位尿細管でのリン再吸収を抑制するとともに, 活性型ビタミンD産生を抑制し, 小腸でのリンの吸収を抑制, 血中リン濃度を低下させる. 一方, 副甲状腺ホルモン(parathyroid hormone; PTH)は, 骨細胞でWnt阻害分子であるスクレロスチンの発現を抑制し, 骨形成を促進させる. FGF23, PTH, 活性型ビタミンDは相互調節により, 血中のカルシウム, リン濃度を制御する. 骨細胞で産生されたFGF23は, 腎臓でNPT2a/2c発現を抑制, リン(P)の再吸収を抑制するとともに, 1α水酸化酵素の発現を抑制し, 活性型ビタミンDの産生を抑制, 小腸でのカルシウム(Ca), リン吸収を抑制する. これにより血中リン濃度を低下させる.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。