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For bone health 骨の健康のために

酸化ストレスと骨質

Oxidative stress and bone quality

金沢一平杉本利嗣

O.li.v.e.―骨代謝と生活習慣病の連関― Vol.4 No.1, 47-49, 2014

「生活習慣病で増大する酸化ストレス」過剰な酸化ストレスはDNAを損傷したり, 脂質や蛋白質, 糖質を酸化変性することにより, 細胞機能を障害する. 酸化ストレスの増大は老化現象や生活習慣病の発症, 動脈硬化症, 発癌, アルツハイマー病などのさまざまな疾患, 病態に関与していることが報告されている. 一方, 糖尿病や慢性腎臓病などの生活習慣病では, 骨折リスクが増大していることが明らかとなった. 生活習慣病に起因する骨脆弱性には骨質の劣化が重要な要素であることが示唆されており, その機序に酸化ストレスの増大が関与していると考えられている. 「酸化ストレスの骨構成細胞への直接作用」骨質を規定する因子として骨代謝回転, 石灰化, 構造特性, 材質特性が重要である. 骨芽細胞はコラーゲン産生, 骨基質石灰化により骨を形成し, また破骨細胞分化因子(receptor activator of NF-κ B ligand; RANKL)/オステオプロテジェリン(osteoprotegerin; OPG)による破骨細胞活性の制御を介して骨代謝回転を調節している.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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