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Basic knowledge 骨粗鬆症講座Q&A

新薬の作用メカニズム

竹内靖博

O.li.v.e.―骨代謝と生活習慣病の連関― Vol.4 No.1, 19-24, 2014

「Question 1」2013年に登場した新規骨粗鬆症治療薬デノスマブの作用メカニズムについて教えて下さい. 「A」サイトカインの一種である破骨細胞分化因子(receptor activator of NF-κB ligand; RANKL)の中和抗体として開発されたデノスマブ(denosumab)は, 臨床試験において60~90歳の骨粗鬆症女性における椎体, 非椎体および大腿骨近位部骨折発症を抑制することが明らかにされています1). これらの成績から, デノスマブは日本を含む世界各国で骨粗鬆症治療薬としての承認を受けています. デノスマブはヒト型抗RANKLモノクローナル抗体であり, 6カ月に1回の皮下注射で治療効果が得られることから, 治療継続率の向上が期待されています. RANKLは, 破骨細胞形成を支持する骨髄間葉系細胞や骨芽細胞あるいは骨細胞に発現し, 破骨細胞前駆細胞に発現するNF-κB活性化受容体(receptor activator of NF-κB; RANK)に結合してその活性化をもたらすサイトカインであり, 破骨細胞の形成のみならずその骨吸収活性にとっても必須のサイトカインです(図1).

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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