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座談会(Round Table Discussion)

CKDと骨・血管

稲葉雅章深川雅史真柴賛宮本賢一

O.li.v.e.―骨代謝と生活習慣病の連関― Vol.2 No.3, 6-14, 2012

「CKDに伴う骨ミネラル代謝異常の新しい概念:CKD-MBD」
稲葉:われわれの関連施設のデータをみると, 70歳ぐらいの高齢女性の約50%が慢性腎臓病(chronic kidney disease;CKD)のステージ3であり, この年齢付近から大腿骨頸部骨折が増えてきます. また, CKDは骨病変のみならず, 心血管系疾患のリスクとなることから, 生命予後に大きく影響を及ぼします. 近年, 全身性疾患としてのCKDに伴う骨ミネラル代謝異常(mineral and bone disorder;MBD)として, CKD-MBDという概念が提唱されています. そこで今回は, 「CKDと骨・血管」というテーマで討議をしていきたいと思います. まず, CKD-MBDの診療ガイドラインをまとめられた深川先生から, CKD-MBDという新しい概念について解説をお願いします.
深川:腎臓は, 副甲状腺, 骨, 腸管とともに骨ミネラル代謝を制御する重要な臓器として知られていますが, 長いあいだ, CKDに伴う骨ミネラル代謝異常は骨の病気であるととらえられていました.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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