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Case study 症例の実際

ビスホスホネートと非定型大腿骨骨折

萩野浩

O.li.v.e.―骨代謝と生活習慣病の連関― Vol.2 No.2, 47-49, 2012

「症例」
症例:70歳代前半, 女性.
既往歴:特記すべきことなし.
現病歴:骨粗鬆症の診断を受け, かかりつけ医で3年前からアレンドロネートの処方を受けて, 服薬を継続していた. これまで鼠径部や大腿部に疼痛が生じたことはなかった. 自宅で歩行していて畳の上で転倒・受傷し, 起立が困難となったため, 救急車で受診した.
初診時所見:右大腿部の短縮と強い疼痛を認めた. 受診時のX線像では右大腿骨骨幹部に内側スパイクを伴う短い斜骨折像を認めた(図1).
検査所見:血液生化学検査では, 軽度の貧血以外に異常を認めなかった.
入院後治療経過:大腿骨遠位部で直達牽引を実施し, 2日後に, 髄内釘による骨接合術を行った.

「解説」
「非定型大腿骨骨折」最近, ビスホスホネート(BP)の長期間使用例で大腿骨転子下から骨幹部にかけての骨折発生が報告され, 非定型大腿骨骨折(atypical femoral fracture)と呼ばれる.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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