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特別寄稿

血管のエイジング

森下竜一

O.li.v.e.―骨代謝と生活習慣病の連関― Vol.2 No.2, 4-6, 2012

「危険因子による血管変化」通常, 加齢とともに血圧は徐々に高くなり, 動脈硬化と内皮機能障害, 石灰化などを起こし, 血管の老化を早める. 血管老化の進展は血管の硬さを亢進させ, 心後負荷増大, 冠血流障害, 左室拡張障害, 血管壁障害などによる直接的動脈硬化進展作用などを介してリスクを高める. また, 脂質異常症, 糖尿病, 喫煙, 肥満などの生活習慣病は, 血管老化の危険因子であり, これらの重複により, ますます血管老化は進んでくる. 老化した血管は破れやすくなり, 脳出血, 脳梗塞・心筋梗塞などを引き起こす. したがって, これらの危険因子の管理は血管老化を予防する. たとえば, 降圧は非常に大きな臓器保護作用をもち, 収縮期血圧2mmHgの減少で, 虚血性心疾患による死亡が7%, 脳血管疾患による死亡が10%減少することがメタ解析で示されている. 血管年齢を測定する指標としては, 図1に示すようにいろいろな指標があるが, 日常臨床で簡易に用いられるのは, 脈波速度(pulse wave velocity; PWV)や心臓足首血管指数(cardio ankle vascular index; CAVI)である.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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