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HIV未治療の20歳代ブラジル人男性の全身性皮疹。診断は?

上村悠

HIV感染症とAIDSの治療 Vol.12 No.1, 66-69, 2021

【症例】
20歳代,ブラジル人男性。
主 訴:発熱,湿性咳嗽,皮疹。
既往歴:特記なし。
生活歴:15年前にブラジルから日本へ移住した。
現病歴:6週間持続する発熱と皮疹を主訴に近医を受診し,HIV感染症と診断され当院へ紹介受診した。
身体所見:体温40.2度,血圧98/55mmHg,脈拍112回/分,呼吸数16回/分,SpO2 98%(室内気)だった。意識清明,全身リンパ節腫脹なし,顔面・体幹・四肢に一部痂皮を伴う紅斑を認め(図1),その他胸部・腹部所見に異常所見なし,項部硬直・ケルニッヒ徴候なし。
検査所見:白血球3,420/L,Hb9.5g/dL,血小板数16.0万/μL,CD4数21/μL,AST133U/L,ALT108U/L,LDH948U/L,CRP8.08mg/dL,βDグルカン164.8pg/L,sIL-2R1,419U/mL,HIV-PCR125万copies/mL,CMV-PCR<200copies/mL,EBV-PCR600copies/mL,HHV-8PCR<200copies/mL,RPR<0.3R.U.。
画像所見(CT〔造影〕):肺野異常影なし,軽度の脾腫と全身皮膚の小結節を認めた。PETでは皮下結節・脾臓・全身骨にFDGの集積を認めた。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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