診断と治療のTopics
HIV感染症の診断ガイドライン
HIV感染症とAIDSの治療 Vol.11 No.1, 24-26, 2020
診断ガイドラインは,最適と考えられる推奨法を提示し,どこでも同じように検査の選択や正確な診断ができるようにするものである。HIV検査はスクリーニング検査と確認検査からなるが,近年の診断ガイドラインでは,高感度なスクリーニング検査で陽性の場合に,どのように抗体確認検査と核酸増幅検査を組み合わせ,診断を確定していくのかがポイントとなっている。
本邦におけるHIV感染症の診断ガイドラインは,医療機関における診断のためのもの,無料匿名HIV検査に関連する保健所や衛生研究所を対象としたものが知られている。本稿では新たな抗体確認検査を含め,HIV感染症の診断法と新たな診断ガイドラインの動向をご紹介したい。
「KEY WORDS」HIV感染症,診断,ガイドライン,マニュアル,確認検査
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。