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HIV感染者の悪性腫瘍に関連した死亡率に関しての検討

小川吉彦

HIV感染症とAIDSの治療 Vol.9 No.1, 58-60, 2018

1996年に有効な抗HIV治療(antiretroviral therapy;ART)が導入され,HIV感染者(people with human immunodeficiency virus;PWHIV)の死亡率は大幅に減少してきている。一方でPWHIVにおいては,いくつかの悪性腫瘍罹患のリスクが高いことが知られており1),これは免疫機能の不完全さ,ヒトパピローマウイルスや肝炎ウイルスとの共感染,喫煙の関与が考えられている。PWHIVでの悪性腫瘍は,AIDS関連悪性腫瘍(AIDS-defining cancers;ADCs)と非AIDS関連悪性腫瘍(non-AIDS-defining cancers;NADCs)の2種類に大きく分けられる。AIDS関連死は減少してきているものの,ADCsを含め依然相当数あり,さらにARTによってもたらされた長期予後がPWHIVの高齢化をもたらし,NADCsの総数も増加傾向にあるのが現状である。本研究は,1995~2009年に北米でARTが導入されているPWHIVを対象に,悪性腫瘍が死亡率に与える影響について検討している2)

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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