日本の研究室から
ランゲルハンス細胞とHIV
HIV感染症とAIDSの治療 Vol.8 No.2, 52-55, 2017
新規HIV感染患者数は減少する兆しがない。したがって,HIV感染予防,特にHIVの“初期”感染細胞において感染を予防することが最も効率的な戦略である。ランゲルハンス細胞(LC)は粘膜上皮・皮膚表皮に存在する抗原提示細胞であり,性行為HIV感染での経粘膜・皮膚HIV侵入における“初期”感染標的細胞である。HIVの生体内侵入におけるLCの役割,またLCを介したHIV感染拡大予防戦略について解説する。
「KEY WORDS」初期HIV感染標的細胞,HIV感染予防,ランゲルハンス細胞(LC),性行為感染症(STD),マイクロビサイド
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