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Trend & Topics 芸術と痛み

ダンスにおける足・足関節傷害

田中康仁

Practice of Pain Management Vol.6 No.2, 28-32, 2015

「はじめに」舞台医学(Stage Medicine)を考える場合,ダンス(舞踊)という芸術分野は運動器の傷害が多く,重要な分野である.文部科学省が平成20年に中学校学習指導要領の改訂を行い,仲間とのコミュニケーションを豊かにしたり,自己を表現したりすることに楽しさや喜びを味わうことを目的として,体育授業でダンスが必修化された.そのなかには創作ダンス,フォークダンス,現代的なリズムのダンスなどが含まれる.最近では,わが国でも街角で中高生がダンスに興じる姿を見かける機会が増えてきている.しかし,一口にダンスといってもその種類は膨大で,表1のように大きく分けることができる.ダンスの種類により,当然傷害されやすい部位が異なり,Campoyら1)によるとクラシックバレエでは足・足関節が最も傷害されやすく,タップダンスでは圧倒的に膝の傷害が多い.また上肢で体重を支える動作の多いストリートダンス系では,やはり上肢の傷害が最も多い.これらはそれぞれのダンスの競技特性を反映している.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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