<< 一覧に戻る

Interview & Talk 施設紹介

仙台ペインクリニック

伊達久

Practice of Pain Management Vol.5 No.2, 38-47, 2014

「痛み診療の経験をつんでクリニック診療に活かす」私が医学の基礎を学んだ自治医科大学は, 地域の総合医を育てる大学であり, 卒後地元の総合病院で多くの診療科を研修できました. 当時は現在のようなスーパーローテート研修が一般的ではありませんでしたので, いろいろな視点で学ぶことができる貴重な経験でした. そこで究極のプライマリケアは「痛み」の診療ではないかと感じ, ペインクリニックを専門とするために麻酔科の道に進むことを決めました. 自治医科大学では, 9年間地域医療に従事する義務があります. 卒業8年目で, 私は人口1700人の村の診療所で勤務し, 義務年限終了後も2年間その診療所に残り地域医療に携わっていました. 私が着任する以前は村外の方が診療所を利用することはなかったのですが, 神経ブロックなどを駆使した痛み診療を提供したところ, 村外からも患者さんがいらっしゃるようになったのです.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

一覧に戻る