Summary  少子高齢化社会を迎えているわが国において,医療現場でのロボットの活用は重要な課題である.また,痛みは若年者においてはQOLの低下,高齢者においてはさらなる身体機能の低下に直結するため,その治療は重要であるが,侵襲的な治療や薬物療法は,副作用などの観点から必ずしも第一選択とはなりえない場合がある.特に,慢性痛患者には行動療法が有効な場合がある.しかし,人手の問題,コストの問題などから,なかなかどの施設でも十分行うことができるものではない.  われわれは,将来のロボットを活用した医療の可能性の検証を目的とし,ヒト型ロボットであるアンドロイドを用いた自律訓練法の試みを行ったので紹介する.