痛みの評価法―背景にある考え方―  高齢者は,若年者にくらべて,治療を必要とするほどの腰痛を引き起こすことが明らかに多い1).さらに,本邦の50歳以上で,痛みをともなう変形性膝関節症患者は820万人存在すると推定されている.高齢社会のわが国では,運動器疾患の患者数は今後ますます増加すると考えられる.