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注目の論文

前庭性片頭痛患者における異常な視床機能

Russo A, Marcelli V, Esposito F, et al: Abnormal thalamic function in patients with vestibular migraine. Neurology 82: 2120-2126, 2014

今井昇

Headache Clinical & Science Vol.5 No.2, 16-17, 2014

「summary」本研究は,前庭性片頭痛(vestibular migraine;VM)患者12例に,外耳道に冷水を注入し前庭を刺激した際にどのような神経回路の機能的な反応が起こるか,年齢・性別をマッチさせた前兆のない片頭痛患者および健常者と,BOLD(blood oxygen level-dependent)functional MRI(fMRI)で比較検討したものである.全例で,刺激中に皮質および皮質下でBOLD信号の変化を観測し,VM患者は前兆のない片頭痛患者および健常者に比べ有意に視床が活性化していた.二次分析として片頭痛患者のBOLD信号の変化と臨床像の関連を検討したところ,VM患者におけるBOLD信号変化の大きさと発作回数の間に正の相関を認めた.本研究により,VM患者では前庭刺激により異常な視床機能の反応が起こることが示され,視床における前庭系の情報処理の異常がVMの病態に関与することが推測された.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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