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頭痛診療におけるPitfallと解決策

片頭痛患者に実施したMRI,MRAで脳動静脈奇形が発見された場合の手術適応は?

米田浩貞廣浩和鈴木倫保

Headache Clinical & Science Vol.5 No.1, 24-25, 2014

[症例] 32歳の女性. 10代の頃より閃輝暗点を前兆とする頭痛があり, 近医にて「典型的前兆を伴う片頭痛(ICHD-3β1. 2. 1)*」と診断され, 非ステロイド系消炎鎮痛薬(NSAIDs)の内服加療をされていた. しかしながら神経画像的精査をされたことはなかった(Pitfall(1)). 数ヵ月前に, 左視野に閃輝暗点が起こり, その後半盲となることがあったが, 改善したので様子を見ていた. しかしながら再度, 同様の発作があり, さらにいつもより強い頭痛があったため, 他院を受診した. MRIにて右後頭葉の脳動静脈奇形(cerebral arteriovenous malformation;AVM)からの脳内出血を指摘され, 当院に紹介入院となった(Pitfall(2)). 来院時は意識清明で, 神経脱落所見は左下1/4盲のみであった. 亜急性期に塞栓術を行った後, 開頭による摘出術を行った. 術後, 左1/4盲は残存したが, 片頭痛発作は消失した.
*:日本語は「国際頭痛分類第3版beta版 頭痛分類日本語訳(暫定版:2014年3月)」による.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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