<< 一覧に戻る

注目の論文

片頭痛慢性化の予測因子としての皮膚アロディニア

Louter MA, Bosker JE, van Oosterhout WP et al: Cutaneous allodynia as a predictor of migraine chronification. Brain 136(Pt 11): 3489-3496, 2013

浅野賀雄

Headache Clinical & Science Vol.5 No.1, 16-17, 2014

「summary」皮膚アロディニア(cutaneous allodynia)は, 片頭痛発作時に発現する中枢性感作の臨床的な指標である. 本研究は, 皮膚アロディニアが片頭痛頻度の増加の予測因子となるかについて検討した. インターネット調査で選ばれた片頭痛患者3,029名(女性85.5%, 平均年齢42.8±11.4歳, 前兆のない片頭痛61.0%)を対象にアンケート調査した. 抽出された片頭痛患者2,331名のうち, 1,624名(69.7%)にアロディニアを認め, うつは, 女性, 低年齢発症, 発作高頻度と同様にアロディニア発現における独立した危険因子(オッズ比1.52, 95%信頼区間1.26~1.84)だった. また, その後の追跡調査(93±30週, 平均103週)では, アロディニアは頭痛頻度増加の独立した予測因子であった. 以上から, 皮膚アロディニアは片頭痛慢性化の危険因子であり, 今後は予防的な治療戦略も考慮する必要があると考える.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

一覧に戻る