<< 一覧に戻る

注目の論文

急性頭痛患者におけるくも膜下出血の臨床的特徴:コホート研究

Perry JJ, Stiell IG, Sivilotti ML et al: High risk clinical characteristics for subarachnoid haemorrhage in patients with acute headache: prospective cohort study. BMJ 341: c5204, 2010

井出俊光

Headache Clinical & Science Vol.5 No.1, 14-15, 2014

「summary」神経所見に異常を認めない頭痛患者において, くも膜下出血のハイリスクとなる臨床的特徴を見出すことを目的に, 2000年11月から5年間にわたる多施設研究がカナダの3次医療教育病院に関連する6大学で実施された. 対象は非外傷性の発症1時間以内に頭痛のピークとなった神経学的に異常のない成人であり, 主要評価項目はくも膜下出血で, 診断方法は頭部CT, 髄液検査(キサントクロミーや髄液最終検体の赤血球), 脳血管造影などいずれも可とされた. 結果, 1,999例が登録され, 130例のくも膜下出血が判明した. 平均年齢は43.4歳, 1,207例は女性, 78.5%は人生で最悪の頭痛であった. 病歴13因子と診察3因子がくも膜下出血と強く関連した. 再帰分割分析で3つの臨床的判別ルールを作成し, 感度はすべて100%で, 特異度は28.4%から38.8%であった. これらのルールを1つでも使うことはCTや髄液などの検査の比率を低下させる可能性があり, 臨床的特徴からくも膜下出血の予測につながることが示された.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

一覧に戻る