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周産期の栄養管理
早産・極低出生体重児の栄養管理と神経発達
Fetal & Neonatal Medicine Vol.12 No.2, 17-22, 2020
周産期医療の進歩により,わが国の早産・極低出生体重児の救命率は世界的にみても高い水準にある。より未熟性が強く,体格の小さい早産児が,新生児集中治療室(NICU)から退院することが可能になった一方で,これらの児の長期的な神経発達予後は必ずしも良好であるとはいえず,わが国の周産期医療における重要な課題となっている。
胎児の脳発育において,妊娠中期から後期は脳容積が急激に増大するとともに,大脳皮質および白質の形態的・機能的発達が急激に促される重要な期間である。この期間を経ることなく出生し,胎盤からの継続的な栄養の供給を絶たれた早産児においては,出生後の栄養管理と身体発育が脳発育および神経発達に多大な影響を与える可能性がある。
「KEY WORDS」早産児,母乳,母乳強化療法,子宮外発育不全,積極的栄養管理
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。