九州大学小児外科は1976年10月に診療科としてスタートし,1979年にわが国の国立大学のなかで最初の小児外科学講座となった。1989年5月からは九州大学病院周産母子センター(2008年4月より総合周産期母子医療センター)が発足し,新生児外科部門も担当している。
当初より,小児・新生児外科診療の最後の砦として小児の外科的疾患全般を対象とした地域医療に貢献している。患者は,同大学病院のある福岡県のみならず,小児悪性固形腫瘍や先天性横隔膜ヘルニアなど,同科でしか治療できない疾患に関しては九州全域から紹介されてくるという。