Topics of HCC
動き始めた大規模臨床試験JCOG1315C:陽子線治療 vs. 肝切除
掲載誌
The Liver Cancer Journal
Vol.11 No.1 30-34,
2019
著者名
藤浩
/
秋元哲夫
/
西村恭昌
/
高橋進一郎
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佐野圭二
/
古瀬 純司
記事体裁
連載
/
抄録
疾患領域
消化器
/
癌
診療科目
消化器内科
/
腫瘍内科
/
放射線科
媒体
The Liver Cancer Journal
日本臨床腫瘍研究グループ(Japan Clinical Oncology Group:JCOG)の放射線治療グループと肝胆膵グループは,陽子線治療を肝細胞癌に対する標準治療に組み入れることを目指すJCOG1315C「切除可能肝細胞癌に対する陽子線治療と外科的切除の非ランダム化同時対照試験」(Surgery vs. Proton beam therapy Intergroup study:SPRING study)の登録を開始した。JCOG1315Cは切除可能な肝細胞癌を対象とし,通常の放射線(X線)よりも線量集中性が優れている陽子線治療と,標準治療である肝切除を比較し,全生存期間において陽子線治療が外科的切除に対して劣らないことを検証する試験である。JCOG1315Cは先進医療Bとして行われ,陽子線治療の有用性について高いレベルのエビデンスを得て,診療ガイドラインへの収載,標準治療としての位置付け,保険収載を目指す。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。