Meeting Report
第52回日本肝臓学会総会
The Liver Cancer Journal Vol.8 No.2, 115-117, 2016
第52回日本肝臓学会が2016年5月19日,20日に千葉市のホテルニューオータニ幕張・東京ベイ幕張ホールにて開催されました。5月に入り天候の変わりやすい日々が続いておりましたが,幸いにも2日間とも好天に恵まれ,3,000名を超える方にご参加いただきました。18日の拡大プログラム委員会では,旧千葉大学第一内科(消化器・腎臓内科)教室出身の小島広成先生夫人の太刀川琴絵さんの奏でるピアノ演奏とともに,南総里見八犬伝の人形劇も楽しめ,学会を盛り上げることが出来ました。
今回のテーマは「肝臓学の新時代に向けて」でした。近年,肝臓学はC型肝炎のIFNフリー治療により,ほとんどのC型肝炎患者が容易に治癒しうる時代に,またB型肝炎についても核酸アナログ製剤により,多くの患者の病態を簡単にコントロールできる時代になりつつあります。しかし,肝癌の治療をはじめ,多くの残された問題もあり,今回の肝臓学会では“新しい肝臓学の時代に向けて,肝臓領域の最新の知見を披露していただくとともに,その根底にある「学問」としての肝臓学にも焦点を当てていただきたい” というのが狙いでした。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。