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非抗ウイルス薬による肝癌抑制のエビデンス

代謝要因からみた肝発癌抑制

鍛治孝祐吉治仁志

The Liver Cancer Journal Vol.8 No.1, 18-24, 2016

「Summary」抗ウイルス薬であるDirect-acting antivirals(DAA)の出現によって,今後C型慢性肝炎におけるウイルス排除効率は大きく進展し,それに伴ってC型肝炎ウイルス(HCV)キャリアの数は大きく減少することが期待されている。今後はSVR後の発癌や非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)を背景とした肝癌に対する肝癌抑制治療の開発が重要な課題になってくると思われる。肝臓は糖,アミノ酸や金属などの代謝における中心的な臓器であり,肝発癌における環境因子とも言える代謝異常をコントロールすることは今後の肝発癌抑制治療において重要な戦略の1つである。近年になって,新薬の開発とともに,従来ほかの目的に用いられていた薬剤であるレニン-アンジオテンシン系阻害薬,分岐鎖アミノ酸製剤,糖尿病治療薬などが肝癌抑制作用を示すことが報告されている。
「KEY words」酸化ストレス,レニン-アンジオテンシン系,分岐鎖アミノ酸,インスリン抵抗性,鉄代謝,非環式レチノイド

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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