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日本肝がん分子標的治療研究会

第12回優秀演題論文集 Session7 分子標的薬を用いた全身化学療法におけるAFP-L3分画の意義

青木智子西村貴士中野智景長谷川国大石井昭生高嶋智之會澤信弘池田直人田中弘教岩田恵典榎本平之斉藤正紀廣田誠一藤元治朗西口修平飯島尋子

The Liver Cancer Journal Vol.7 No.4, 72-73, 2015

「背景」進行肝癌の生命予後は不良であるが,分子標的薬の登場により治療の選択肢が広がった。特にソラフェニブ(ネクサバール®)は進行肝癌の生存期間を有意に延長した治療薬であり1)-3),さまざまな因子が予後予測因子として報告されている。年齢4)5),性別4),生化学データ(T-Bil,ALP,LDH,γ-GTPなど)4)6)のほか,腫瘍マーカーでは,α-fetoprotein(AFP)6)7),des-γ-carboxy prothrombin(DCP)4)8)9)の報告が多い。当施設の症例で,AFP-L3分画に着目して,生存期間(overall survival:OS)との相関を検討した。
「対象・方法」2009-2014年,肝細胞癌に対して分子標的薬が投与された80症例中,30日以上の継続が可能であった59症例を対象として,OSと相関する因子を解析し,cox回帰分析で予後に影響する因子を検討した。患者背景を表1に示す。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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