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日本肝がん分子標的治療研究会

第12回優秀演題論文集 Session4 肝細胞癌に対するDEB-TACEの治療効果とその判定

堀井里和荒井邦明北原征明砂子阪肇山下竜也小坂一斗南哲弥蒲田敏文金子周一

The Liver Cancer Journal Vol.7 No.4, 66-67, 2015

「背景」エピルビシン含浸drug-eluting bead(DEB)を用いたDEB-TACEが本邦でも施行可能となった。DEB-TACEはconventional TACE(c-TACE)に比して,肝機能への影響が少ないと言われる1)。今回,当院におけるDEB-TACEの初期使用経験をもとに,DEB-TACEの安全性,治療効果判定につき検討した。
「対象と方法」「1.検討①」2014年に当院でDEB-TACEを施行した69例のうち,1ヵ月以内に追加治療をした症例,分割TACEとなった巨大腫瘍症例,3ヵ月間の経過観察ができなかった症例を除く44例を対象とし,有害事象,治療効果について後ろ向きに検討した。なお,TACEは,superselective TACEのほか,ばらまき型TACEもすべて含み,当院放射線科で施行された。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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