<< 一覧に戻る

日本肝がん分子標的治療研究会

第12回優秀演題論文集 Session1 PD判定後のソラフェニブ継続投与の効果と後治療への移行タイミング

和田幸之高見裕子立石昌樹龍知記御鍵和弘才津秀樹

The Liver Cancer Journal Vol.7 No.4, 61-63, 2015

「はじめに」最近,進行肝細胞癌に対してソラフェニブに続くさまざまな分子標的薬や全身化学療法薬の第Ⅲ相大規模臨床試験が行われた。しかし,残念ながらそれらすべての臨床試験が否定的な結果に終わり,現時点ではソラフェニブに続く有効な治療薬はまだ登場していない1)2)。そのような現状から,これまでわれわれは,画像判定増悪(PD)後のソラフェニブ継続投与の有効性や,ソラフェニブ不応後の後治療の有効性について報告をしてきたが,今回はソラフェニブ治療症例に対して,PD判定後にソラフェニブ継続投与と後治療をどのように組み合わせていくのがよいのかを検討してみた。
「対象と方法」2009年6月から2014年10月末までに当科でソラフェニブを導入した進行肝細胞癌141例の連続症例のうち,画像判定PDが確認された101例を対象とした。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

一覧に戻る