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HCC Best Practice

国立がん研究センター東病院肝胆膵内科の肝細胞癌に対する取り組み 徹底した情報共有・意思統一に根差したチーム医療の実践

池田公史

The Liver Cancer Journal Vol.7 No.4, 44-49, 2015

国立がん研究センター東病院は,1992年,人間らしさを大切に,最新かつ最良の医療を提供するとともに,新しい癌医療の開発に向けての質の高い臨床研究やトランスレーショナル研究を行う癌専門病院として設立された。なかでも,その開発を含めた同院の抗癌剤治療は世界トップレベルの実績をもつ。肝胆膵内科も同院設立当初より開設され,高度で良質な診療の提供に加え,国内外の有望な治療薬のFIH,FIC(first-in-human, -class)から承認までの臨床開発を数多く手がけてきた。それらすべてにおいて,「チーム内で情報共有・意思統一をはかっています」と話す同科長の池田公史先生。ここでは,池田先生に同科の肝細胞癌の取り組みと今後の展望についてお話いただいた。
「国立がん研究センター東病院肝胆膵内科の特徴」国立がん研究センター東病院の肝胆膵内科は,1992年の同院設立当初から開設された。池田公史先生は2008年3月より同科の科長に就任したが,その前任は現在,杏林大学腫瘍内科教授を務める古瀬純司先生であり,同科はその時代から肝臓癌,胆道癌,膵臓癌の非手術療法(内科的治療)を担当していた。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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