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肝発癌のリスク因子

新規肝線維化マーカーM2BPGiの臨床的有用性について

山﨑一美

The Liver Cancer Journal Vol.7 No.4, 22-27, 2015

「Summary」慢性肝疾患は肝線維化の進展に伴い肝発癌リスクが上昇する。肝線維化の診断は,肝生検がゴールデンスタンダードであるが,侵襲度が高いという欠点がある。M2BPGiは肝線維化に伴う糖鎖変化を血液検査で検出し簡便に行える。M2BPGi値はC型肝炎の肝線維化ステージ診断に有用であり,肝癌の発癌リスクを示すことができる。
「はじめに」慢性肝疾患患者において肝臓の線維化の診断は重要である。肝線維化の進展に伴い病態および生命予後が修飾される。慢性肝炎は,F0,F1,F2,F3のステージに分類され,肝硬変はF4ステージである。F4まで線維化が進展したとき肝性浮腫・腹水,食道・胃静脈瘤を合併するようになる。また線維化ステージの進展に伴い肝細胞癌の発生リスクが上昇する。肝線維化の診断は肝生検が最も信頼性が高く,ゴールデンスタンダードとして認知されてきた。
「Key words」糖鎖,血清マーカー,肝線維化,肝癌,肝硬変,C型肝炎

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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