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日本肝がん分子標的治療研究会

第11回優秀演題論文集 Session6 内服コンプライアンスと腫瘍マーカーに相関を認めた長期生存高齢者の一例

梶原崇弘森口正倫檜垣時夫中山壽之緑川泰山崎慎太郎大久保貴生青木優高山忠利

The Liver Cancer Journal Vol.7 No.2, 62-63, 2015

「背景」肝細胞癌治療に分子標的薬が加わり5年以上が経過し,長期生存症例も散見する。本剤は多彩な有害事象を呈するため,年齢や体重を考慮した減量投与の報告も多い。しかし,長期生存例のなかには薬剤の有効性が不明瞭な症例も認める。今回,破裂肝細胞癌術後,腹膜播種を来し分子標的薬の内服により副作用なく長期生存を得,かつ内服コンプライアンスによって腫瘍マーカーの変動を認めた高齢症例を経験したので報告する。
「症例」87歳,女性,体重35kg。2010年6月(83歳時)肝細胞癌破裂の診断に他院救命科にて肝外側区部分切除術施行(M/D, HCC4cm大, fc+, fc-inf+, sf+, s3, vp0, vv0, va0, b0, IM0, SM-, F1/A1, ch)。その後近医にて経過観察されていた。2011年2月腫瘍マーカーの上昇(AFP-L3 11.5%)を認め,CT精査にて腹膜播種,腹壁再発を認め当院紹介となった。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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