日本肝がん分子標的治療研究会
第11回優秀演題論文集 Session1 EOB-MRIによるWnt/β-catenin activated subtype HCCの検出能に関する検討
掲載誌
The Liver Cancer Journal
Vol.7 No.2 51-53,
2015
著者名
上野彰久
/
真杉洋平
/
山崎剣
/
Kathryn Effendi
/
辻川華子
/
谷本伸弘
/
奥田茂男
/
板野理
/
北川 雄光
/
陣崎 雅弘
/
坂元亨宇
記事体裁
抄録
疾患領域
消化器
/
癌
診療科目
消化器内科
/
腫瘍内科
/
放射線科
/
消化器外科
媒体
The Liver Cancer Journal
「背景」Gd-EOB-DTPA(EOB・プリモビスト®)は肝細胞に特異的に取り込まれるMRI造影剤であり,多くの腫瘍性病変ではこの造影剤の取り込みが低下するため,良好な腫瘍/背景肝コントラストが得られるが,一部の肝細胞癌においては造影剤の取り込みを示すことが知られている。これまでの報告から,organic anion transporting polypeptide 1B3(OATP1B3)がEOB・プリモビスト造影MRI(EOB-MRI)における主要なtransporterであることがわかってきた1)-4)。また,近年のソラフェニブをはじめとした分子標的薬の隆盛とともに,遺伝子発現解析をもとにした肝細胞癌のsubclass分類にも注目が集まっている5)。今回,われわれはOATP1B3の発現を介して,EOB-MRIを用いた新たなsubclass分類の可能性について検討を行った。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。