日本肝がん分子標的治療研究会
第9回優秀演題論文集 Session6 進行肝細胞癌に対するソラフェニブ療法におけるBCAA顆粒製剤併用の有用性
掲載誌
The Liver Cancer Journal
Vol.6 No.2 62-63,
2014
著者名
今中和穗
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巽智秀
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片山和宏
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井上敦雄
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今井康陽
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尾下正秀
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飯尾禎元
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三田英治
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福井弘幸
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丸橋繁
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平松直樹
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林紀夫
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竹原徹郎
記事体裁
抄録
疾患領域
消化器
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癌
診療科目
消化器内科
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腫瘍内科
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放射線科
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消化器外科
媒体
The Liver Cancer Journal
「背景」肝癌は世界で6番目に多い癌で, 全世界で癌関連死原因の第2位である. 78万例以上の肝癌が毎年世界中で診断され, その罹患率は増加している. 肝細胞癌 (hepatocellular carcinoma ; HCC) は肝癌の大部分を占め, 全世界で肝癌の約70~85%を占めている1)2). 進行HCCに対するソラフェニブ療法において, 併用薬剤の全生存期間 (overall survival ; OS) への寄与については不明である. 分岐鎖アミノ酸 (branched chain amino acid ; BCAA) 顆粒製剤は, 慢性肝疾患患者に対する長期的な予後の改善効果が認められている3). また, 肝発癌抑制に関しているという報告がある4)5). しかし, 進行HCC患者に対するBCAA顆粒製剤投与の予後への影響は明らかにされていない. 「目的」進行HCCに対するソラフェニブ療法において, 併用薬剤のOSへの寄与については不明である.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。