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座談会(Round Table Discussion)

非B非C型肝癌を考える

小池和彦建石良介橋本悦子田中真二

The Liver Cancer Journal Vol.5 No.4, 25-33, 2013

肝細胞癌(以下, 肝癌)の背景肝疾患は, B型C型慢性肝炎および肝硬変が大部分を占め, 非B非C型の肝疾患を背景にもつ非B非C型肝癌(以下, non-B/non-C型肝癌)は比較的少ないとされてきた. しかし近年, わが国ではnon-B/non-C型肝癌が増加傾向にあり, その原因の1つとして, 生活習慣病であるメタボリックシンドロームの肝表現型とも考えられている非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)が増加していることとの関連性がうかがえる. 一方, 全国調査の結果, アルコール性肝障害にも, NASHを含む非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)にも分類されない原因不明の脂肪性肝障害を背景にもつ患者群が, non-B/non-C型肝癌症例の半数以上を占めることが明らかとなり, 肝発癌予防に向けた対策の考案が急がれる. そこで本座談会では, 内科, 外科それぞれの立場から, non-B/non-C型肝癌を取り巻く現状と今後の課題について討議いただいた.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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