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日本肝がん分子標的治療研究会

第7回優秀演題論文集 Session7 ソラフェニブ投与中止の判断を考えさせられた1例

小尾俊太郎佐藤新平河井敏宏杉本貴史八島陽子菅田美保

The Liver Cancer Journal Vol.5 No.2, 64-65, 2013

「背景」分子標的薬は, その作用機序はもとより, 奏効や副作用についても従来の抗痛剤と全く異なる. 肝細胞癌に対する唯一の分子標的薬であるソラフェニブは, (1)Stableが予後を延長すること, (2)2nd lineがないこと, (3)中止により急激に病態が悪化する症例があるなどの特徴がある. よって中止判断は難しい. 今回, われわれはソラフェニブ投与開始後1.5年経過してから奏効しはじめた1例を経験したので報告する.
「症例」現在, 84歳男性. 飲酒歴50g以上(エタノール換算, 発癌まで連日), たばこ20本(発癌まで連日). 20歳代のころ, 刺青と覚せい剤の回し打ち歴あり. C型慢性肝炎にて近所の診療所に定期的に通院していた. 2002年9月肝腫瘍を指摘されて地域病院に紹介された. 肝細胞癌(初発)と診断され. 11月にTAE(1)回目を施行された. 2003年4月に再発あり, 大学病院消化器内科紹介.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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