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日本肝がん分子標的治療研究会

第5回優秀演題論文集 Session8 ソラフェニブを含めた集学的治療が有効であったstage IVb肝細胞癌の一例

出口章広米山弘人谷丈二三好久昭正木勉

The Liver Cancer Journal Vol.4 No.2, 76-77, 2012

「背景」2009年5月にわが国で進行肝細胞癌に対してソラフェニブが承認され, 現在までで1万例を超える症例にソラフェニブが投与されている. それらの症例に関するデータが蓄積されつつあるが, いまだにどのような症例に有効であるか, また, どのような症例には無効であるのかという点に関しては明確なエビデンスが得られていない. そのような状況のなかでは, 有効症例および無効症例のデータを集積することが重要と考えられる. 今回, われわれはリザーバー動注, 放射線治療などの集学的治療に加えてソラフェニブの投与が有効であった一例を経験したので報告する.
「症例」66歳男性. C型肝硬変があり, 2008年より肝右葉の肝細胞癌に対してTACE, RFAなどを施行されている. 2010年7月にS8の中肝静脈に接した2cm大の肝細胞癌に対してRFAを施行したところ, 3ヵ月後のCTで腫瘍の急速な増大と下大静脈から右房に達する腫瘍栓を認め, また肺転移もみられたため入院となった.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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