<< 一覧に戻る

Topics of HCC

分子標的治療効果判定におけるbiomarkerとしての画像診断

小林聡蒲田敏文松井修

The Liver Cancer Journal Vol.4 No.1, 40-46, 2012

「はじめに」分子標的薬は癌化における血管新生, 細胞増殖シグナルやアポトーシスを標的とする, 従来の抗癌剤とは異なる機序が主体の薬剤でありその治療効果は多彩で腫瘍サイズの変化とは必ずしも相関しない. たとえばソラフェニブやベバシズマブではRECISTにおいて客観的効果が明らかではないにもかかわらず, 無増悪生存期間(PFS)や全生存期間(OS)の有意な延長が報告されている1)-4). これらを踏まえ, 現在はサイズクライテリアに腫瘍濃染の有無で判断した壊死部の評価を加味したmodified RECISTの使用が推奨されている5)6). 一方, 分子標的薬は比較的高価な薬剤が多く, 無視できない副作用を有する場合もあり, その早期効果判定, あるいは無効例の早期抽出・薬剤変更の可否の決定のための新たなbiomarkerが望まれている. 本稿では分子標的治療時の画像および病理像の変化に関するわれわれの自験例を提示後, CT, MRIを中心とした画像による分子標的治療効果判定のトピックについて紹介する.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

一覧に戻る