<< 一覧に戻る

座談会(Round Table Discussion)

肝細胞癌病理診断の現状と展望

坂元亨宇中島収小田義直飯島尋子

The Liver Cancer Journal Vol.4 No.1, 15-26, 2012

従来, 癌領域の病理診断は, 手術標本診断および生検の形態診断を主体に行われているが, 分子標的薬の登場に伴い分子診断も重要な位置を占めつつある. さらに, 近年の画像診断の進歩によって慢性肝炎および肝硬変患者における肝内小結節の検出が可能となり, 病理診断による病変評価が肝細胞癌の確定診断を導く診断法として重要な役割を担っている. また, 肝小結節性病変の病理診断基準に関するコンセンサスが得られ, 肝細胞癌の病理学的理解はまさに国際的な共通化に向けて歩みはじめた. そこで, 本座談会では「肝細胞癌病理診断の現状と展望」をテーマに, 肝小結節性病変の病理, 分子診断の意義・役割, 病理診断の標準化・均てん化ならびに画像診断と病理診断の連携について, 最近のトピックを踏まえ, 病理医および臨床医それぞれの立場からお話を伺った.
「はじめに」
坂元:肝細胞癌(hepatocellular carcinoma;HCC)は, de novo発癌あるいは前癌病変からHCCに至る多段階発癌によって発生するといわれてきましたが, 前癌病変およびHCCの病理学的分類に一部混乱が生じていました.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

一覧に戻る