目 的
近年ソラフェニブが無治療症例と比較して切除不能肝細胞癌症例の予後を改善することが証明され,わが国でも2009年5月に治療適応が承認された。しかし,高頻度に発生する有害事象対策や投与症例の選択基準など,解決されていない問題は依然多い。
そこでわれわれは,久留米大学関連施設のソラフェニブ投与症例のデータを集めて肝細胞癌領域でのよりよい使用法を解析するとともに,今後の切除不能肝細胞癌症例に対する治療のなかで分子標的治療薬をどのように使用するかを検討することを目的とし,2010年2月23日にKurume Liver Cancer Study Groupを発足した。
Kurume Liver Cancer Study Groupの参加施設は,朝倉医師会病院,大牟田市立病院,九州医療センター消化器科,久留米第一病院,久留米大学医療センター,久留米大学病院,公立八女総合病院,佐賀社会保険病院,社会保険田川病院,聖マリア病院,筑後市立病院,戸畑共立病院である(50音順)。
全文記事
日本肝がん分子標的治療研究会
第4回優秀演題論文集 Session5 肝細胞癌に対するソラフェニブの有害事象と予後因子:多施設での検討
掲載誌
The Liver Cancer Journal
Vol.3 No.4 74-75,
2012
著者名
中野 聖士
/
佐田通夫
/
Kurume Liver Cancer Study Group
記事体裁
学会レポート
/
全文記事
疾患領域
消化器
/
癌
診療科目
消化器内科
/
腫瘍内科
媒体
The Liver Cancer Journal
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。