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日本肝がん分子標的治療研究会

第4回優秀演題論文集 Session1 Sorafenib投与後の3D造影超音波による血流の変化と病理学的検討

福田浩之沼田和司田邊暢滝澤憲一守屋聡野崎昭人近藤正晃森本学中野雅行田中克明

The Liver Cancer Journal Vol.3 No.4, 66-67, 2011

緒 言
 血管新生は悪性腫瘍の増生に重要である1)。血管新生前は腫瘍細胞の栄養は受動的拡散により運ばれているが,急激な腫瘍増殖には悪性腫瘍を栄養する毛細血管新生が必要となる2)。ソラフェニブはmultikinase inhibitorで,腫瘍の血管新生を抑える3)。
 造影超音波は非侵襲的で,腎機能の低下やCT造影剤のアレルギーがある場合にも使用可能で,血流の感度が良いため,ヒトにおいて各種の癌に対する分子標的薬の早期の効果予測に応用され,その有用性が報告されている4)5)。造影超音波の血流変化とその病理組織学的変化における検討は動物において報告されているが,ヒトでの報告はされていない6)。
 今回,ソラフェニブを用いた肝細胞癌(HCC)治療の血流評価法としての3-dimensional(3D)造影超音波の所見と病理組織像を検討した。

方 法

1.対象

 2010年6月~2011年6月の間にHCCと診断された24例である。年齢34~87歳(平均年齢69.5±12.5歳),女性4例と男性20例,HCV抗体陽性14例とHBs抗原陽性2例,アルコール性8例。平均腫瘍径37.1±9.1cm。Child-Pugh分類はA:23例,B:1例。全患者にてinformed consentを得た。

2.3D造影超音波

 超音波造影剤はソナゾイド(0.2mL)を用いた。高音圧モード(CHA,MI=0.5~0.9,8~13f/s)を用い,3D造影超音波を施行した。超音波装置はLOGIQ7(GE Healthcare社),超音波プローブは4D3C-L(2.0~5.5MHz)を用いた。スキャンアングルは45~60度。3D画像の表示は,tomographic ultrasound imaging(TUI)や直行3断面表示を用いた7)8)。

3.病理組織

 生検腫瘍標本は直ちにホルマリン固定後HE染色,CD34染色にて検討した。

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