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HCC Best Practice
慶應義塾大学医学部病理学教室における肝細胞癌治療の取り組み 最善の治療につながる的確な診断を支援する病理画像認識システムの開発
掲載誌
The Liver Cancer Journal
Vol.3 No.4 49-55,
2012
著者名
坂元亨宇
記事体裁
連載
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施設紹介
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全文記事
疾患領域
消化器
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癌
診療科目
消化器内科
/
腫瘍内科
媒体
The Liver Cancer Journal
慶應義塾大学医学部病理学教室における肝細胞癌診療の取り組みについて,同科教授の坂元亨宇先生にお話を伺った。これまで,病理医が早期癌を含めた境界病変などを正確に診断するためには,豊富な経験に基づく専門性の高さが要求された。しかし昨今では,普遍的で再現性の高い病理診断法の確立にも力が注がれるようになっている。坂元先生らは,特異的な分子マーカーと組織標本を組み合わせたり,デジタル病理画像情報を用いたりして,目の前の組織の病理特性を定量化することにより,「経験の有無に関係なく,誰がみても,みえる」病理診断法の開発に取り組んでいる。最新のトピックスを紹介するとともに,「治療に役立つ病理診断とはどういったものなのか?」坂元先生よりのメッセージをお届けする。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。