<< 一覧に戻る

癌分子標的治療:歩みと今後

Ⅱ.カテゴリー別 癌分子標的治療薬 6 肝細胞癌に対して開発中の新規薬剤と今後の展望

金井文彦大岡美彦小笠原定久千葉哲博横須賀收

The Liver Cancer Journal Vol.3 No.4, 41-48, 2011

用語解説
●レチノイド
レチノイドは核内ホルモン受容体スーパーファミリーに属するレチノイン酸受容体(retinoic acid receptor(RAR)α,β,γとretinoid X receptor(RXR)α,β,γ)に結合し,これらを活性化する化合物の総称である。最も重要な生体内レチノイドはall -trans- レチノイン酸(ATRA)で,RARα,β,γすべてを活性化する。ATRA投与で急性前骨髄球性白血病(acute promyelocytic leukemia;APL)患者に完全寛解がもたらされた報告以来,ATRAおよびその類似化合物はAPLの治療に用いられている一方,数多くのレチノイドが合成され,固形癌に対する開発が進められている。

キーワード
●肝細胞癌 ●分子標的薬 ●シグナル伝達 ●レチノイド
●分子分類 ●低分子化合物 ●抗体医薬 ●臨床試験

はじめに

 本連載では,肝細胞癌を対象に開発の進められている分子標的薬を中心にメカニズム別に解説が進められてきたが,本稿が最終回となった。本稿では,今までのシリーズで取り上げられなかった薬剤やすでに解説された薬剤の最新情報を提供するとともに,どのような試験デザインで進められているか,また薬剤開発の今後の課題について解説する。

肝細胞癌に対して開発中の薬剤(表1,2)

記事本文はM-Review会員のみお読みいただけます。

メールアドレス

パスワード

M-Review会員にご登録いただくと、会員限定コンテンツの閲覧やメールマガジンなど様々な情報サービスをご利用いただけます。

新規会員登録

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

一覧に戻る