用語解説
●レチノイド
レチノイドは核内ホルモン受容体スーパーファミリーに属するレチノイン酸受容体(retinoic acid receptor(RAR)α,β,γとretinoid X receptor(RXR)α,β,γ)に結合し,これらを活性化する化合物の総称である。最も重要な生体内レチノイドはall -trans- レチノイン酸(ATRA)で,RARα,β,γすべてを活性化する。ATRA投与で急性前骨髄球性白血病(acute promyelocytic leukemia;APL)患者に完全寛解がもたらされた報告以来,ATRAおよびその類似化合物はAPLの治療に用いられている一方,数多くのレチノイドが合成され,固形癌に対する開発が進められている。
全文記事
癌分子標的治療:歩みと今後
Ⅱ.カテゴリー別 癌分子標的治療薬 6 肝細胞癌に対して開発中の新規薬剤と今後の展望
掲載誌
The Liver Cancer Journal
Vol.3 No.4 41-48,
2012
著者名
金井文彦
/
大岡美彦
/
小笠原定久
/
千葉哲博
/
横須賀 收
記事体裁
連載
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全文記事
疾患領域
消化器
/
癌
診療科目
消化器内科
/
腫瘍内科
媒体
The Liver Cancer Journal
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