Summary  超音波診断装置に磁気センサーが搭載され,CT・MRI画像とのリアルタイムでの統合画像が可能になった。近年さらにGPS機能を用いたVolume Navigationというソフトが搭載された超音波診断装置(LOGIQ S8,E9)がGEヘルスケア社より発売された。肝細胞癌に対するラジオ波焼灼療法(RFA)は超音波ガイド下で施行されることが多く,本装置を用いることにより客観性と安全性の向上が得られると考えられた。ここでは実際の手技的な要素も含めて本システムがどのような面で客観性・安全性の向上に貢献しているのかを,実際の臨床例を呈示しながら解説を行う。