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日本肝がん分子標的治療研究会

第3回優秀演題論文集 Session7-C 進行肝細胞癌に対するSorafenibの初期使用経験

―鹿児島肝細胞がん分子標的治療研究会における多施設共同調査研究―

最勝寺晶子玉井努桶谷眞森内昭博馬場芳郎平峯靖也堀剛長谷川将重信秀峰小森園康二駒田直人岩満章浩宇都浩文井戸章雄坪内博仁

The Liver Cancer Journal Vol.3 No.2, 76-77, 2011

はじめに
 マルチキナーゼ阻害薬であるソラフェニブは,SHARP study 1),Asia-Pacific study 2)において進行性肝細胞癌(HCC)の生命予後を改善することが示された,初めてのHCCに対する分子標的治療薬である。2009年5月より本邦でも切除不能なHCCに対し保険適応となり,多くの症例に用いられるようになったが,適切な導入時期や投与法などいまだ確立されていない点も多い。今回,当科および関連施設におけるソラフェニブ使用症例を対象として,その安全性や治療成績について解析したので報告する。

目 的

 HCCに対するソラフェニブの投与状況,副作用,治療成績と生命予後に関連する因子を明らかにする。

対 象

 鹿児島肝細胞がん分子標的治療研究会に所属する8施設において,2009年5月1日から2010年11月30日にソラフェニブが導入されたHCC(切除や経皮的局所療法,経カテーテル治療の適応外症例)の59例を対象とした。

結 果

1.臨床背景

 患者背景は男性47例,女性12例で,年齢の中央値(範囲,以下同様)は69歳(35~87歳)。背景肝は,HBV/HCV/その他:17/30/12例。Child-Pugh grade A5/A6/B7:29/27/3例。腫瘍背景はHCC stageⅡ/Ⅲ/Ⅳa/Ⅳb:3/12/15/29例。Vp3以上の門脈浸潤を23例に,遠隔転移を29例(内訳 骨/肺/副腎/リンパ節/その他:9/21/6/4/3例)に認めた。ソラフェニブの開始量/日は,800mg/400mg/200mg:38/20/1例であった。投与期間の中央値は,62日(4~569日),生存期間の中央値は160日(12~537日)であった。

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