はじめに  ソラフェニブはSHARP試験1)やAsia-Pacific試験2)で延命効果が報告され,進行肝細胞癌に対する治療として重要な役割を担っている。当院では2009年6月より進行肝細胞癌に対してソラフェニブ投与を開始し,約1年半が経過した現在,有害事象や予後に関してもさまざまなことが判明してきた。  今回,ソラフェニブ投与例の生存分析を行い,投与開始時のどのような因子がソラフェニブ内服症例の予後に関係したかを検討した。